marron seminar 2月講師

フリーアナウンサー、話し方教室

「HANASO Speech Academy」を主宰

武岡 智子さん

​Vol.1 グローバル化する中で求められる「話す力」

Profile

兵庫県出身。大学卒業後、株式会社テレビ新潟放送網報道部勤務。その後フリーに。(株式会社ライムライト所属)現在は、フリーアナウンサーの傍ら、話し方教室「HANASO Speech Academy 」を主宰。子どもからビジネスパーソンまで幅広い年代を対象に「話す力」を伝えている。プライベートではアメリカ人の夫と2人の娘を持つ、妻・母でもある。

「幼少期からスピーチ力が必要」な理由って何ですか?

大峯:

武岡さんが主張する「幼少期からスピーチ力が必要」な理由って何ですか?

 

武岡:

日本の教育自体が、2020年の基本教育法改訂によって変わろうとして、「自分を表現する力」を国が求めているんです。じゃあ、それってなんで?ってなると、「実際に必要だから」なんです。日本人って、先進国であるにも関わらず他国の人に比べると自分を表現する力が低いんですよ。私がなぜそう思い始めたかというと、私の子どもがインターナショナルスクールに通っていて、もうすでに幼稚園から「Show and Tell」っていう、授業があるんです。これは、自分のお気に入りのものを持参して、なぜ好きか、どういう特徴があるか…をみんなの前でプレゼンするの。私自身は日本の教育を受けてきたし、素晴らしいと思っていますが、これじゃあ太刀打ちできないよなぁというのが正直な気持ちで。今後ますますグローバル化が進む中で、その必要性を感じたんです。

大峯:

そんな小さいうちから話す練習をするんですね!それじゃあ、武岡さんの教室に通うのは、小さいお子さんばかり?

 

武岡:

一番小さい子は0歳児(笑)。でも、だいたいは幼稚園からビジネスのエグゼクティブまでですね。私の生徒さんは0歳~60歳までいますが、20代の子たちはサッとできるようになる印象です。というのも、40代50代の世代って、学校の授業で手を挙げるときも正解を求められてきたでしょう。それが今は、自分の意見を述べることやグループで発表することが増えているようで、そういう土台ってやっぱり必要なんだなって実感しますね。

大峯:

武岡さんはなぜインターナショナルスクールにお嬢さんを通わせているんですか?

 

武岡:

単純に主人がアメリカ人だからです(笑)。私自身は日本の教育が大好きで、日本の文化とかを学んでほしいと思っているんですけれど。

 

大峯:

ご主人とのコミュニケーションで日米の違いって感じますか?

 

武岡:

「察してはやめて」て言われる(笑)。

 

大峯:

察せないんだ(笑)

 

武岡:

もともと男性は察する生き物ではないんですよね(笑)。もともと察せないものを、「この間で読み取れ」は無理なんです。だから、私は彼に対してはすごくストレートに言います。

大峯:

きちんと言葉にしないと伝わらないんですね~。

 

武岡:

インターのママ達もすごく主張しますよ。私みたいな日本人のママもいるけれど、海外育ち、留学していましたというママたちがいっぱいいて。こんなに主張するんだ?って最初はびっくりしちゃいました。でも、断るほうもはっきり断るんですよ。日本みたいに「そうですね。様子を見ましょう…」みたいなのはないんです。ふわっとした言葉だと伝わらないから。

 

大峯:

それ、気持ちいですね。

 

武岡:

日本語の話す力もだけど、英語に関してもインターに通わせてすごく感じたんです。だって「This is a pen.」とか、いついうの?って世界でしょ(笑)。実践的じゃないの。私、主人とは日本語での会話だったので、子どもをインターに入れたときに「This is a pen.」を超える英語を言わなくちゃいけなくて(笑)。そこで初めて、主張しなくちゃいけなかった。もっと話せないといけない!っていう思いもあって、教室を始めたんです。

 

大峯:

でも、もともとアナウンサーとして、いろんな話をしてきたでしょう?

 

武岡:

それ、よく言われるんですけれど、実は決定的に違うんです。アナウンサーは絵画の枠で、中の絵を引き立たせる存在じゃなくちゃいけないの。今でこそ主張するアナウンサーもいるけど、自分で物事を噛み砕いて、思いを伝えるのはやってはいけないことだったんですよ。

 

大峯:

そうなの!?知らなかったなぁ~。

 

次回は、大峯自ら武岡さんのレッスンを実践!お楽しみに!!

 

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フリーアナウンサー、話し方教室

「HANASO Speech Academy」を主宰

武岡 智子さん

​Vol.2 子どもの「やばい」の一言を、ストーリーに

Profile

兵庫県出身。大学卒業後、株式会社テレビ新潟放送網報道部勤務。その後フリーに。(株式会社ライムライト所属)現在は、フリーアナウンサーの傍ら、話し方教室「HANASO Speech Academy 」を主宰。子どもからビジネスパーソンまで幅広い年代を対象に「話す力」を伝えている。プライベートではアメリカ人の夫と2人の娘を持つ、妻・母でもある。

大峯:

今の学校教育に足りないと思うものは何ですか?

 

武岡:

やはり、話す力ですよね。国語だけじゃなくて、「話す時間」が授業としてあったらいいのになって思う。大人になると交渉力とかプレゼン能力、コミュニケーション能力が求められるのに、どうして授業でないんだろうって思う。

 

大峯:

子どもは圧倒的に家庭で過ごす時間が多いじゃないですか。家庭の中で「話す力」向上のためにお母さんができることってありますか?

武岡:

い~っぱいあります!うちは子どもがインターなので、わざと難しい言葉を使ってるんです。日本の学校に通っていれば当たり前に知っている「登校・下校」っていう言葉を、うちの子はそのままでいたら知らないんですよ。だから、送り迎えのときにそういう言葉を使ったり。私、教室で「語彙クラス」というものを開設していて、小学校卒業までの語彙を日常で使えるようになることを目指しているんですけど、なかなか定着しないんですね。その原因ってなんだろう?って考えると、家で使わなかったら、子どもは使うチャンスないからなんですよ。教室で「前途洋々」って習っても、使わなかったら覚えてもらえない。だから、お母さんこそ語彙力をつけるべきだなと思います。子どもと話すときにいろいろ言ってほしいです。

 

大峯:

なるほど~。

武岡:

例えば、子どもが「やばい」って言ったときは、「何がやばいの?どうやばいの?」って、しつこく聞く。そうするとストーリーになるんですよ。でも、これも小学校6年生くらいになると恥ずかしさとかこれまでの習慣がでちゃってなかなか話してくれないのね。だから、始めるなら早いうちがいいです。年中さんがベストかな。

 

大峯:

じゃあ、私が年中さんだとして、教室でのトレーニングしてみてください!

 

武岡:

やってみましょうか(笑)。いろいとあるんですけれど、発声練習してみましょう。このボールには、みんなの声がくっつきます。先生が「あ」って言って飛ばしたボールを「あ」をくっつけて飛ばしてください。

大峯:

「あ」!あれ?飛ばない!

 

武岡:

声が小さい!もう一回り大きな声で!

 

大峯:

「あ!」

 

武岡:

上手にできました~!って、こういう感じでやるんです(笑)。じゃあ、この後は母音の練習をしましょう。「あ」は指3本分に大きくあけて。

 

大峯:

「あ~」。めっちゃでかく開く。

 

武岡:

「い」は、大きく耳に引っ張られる感じ。八重歯が見えるような感じで!

 

大峯:

「い~~~」

 

武岡:

そうです。そうです。いいですよ。じゃあ、次は「う」はタコさんの口で。

 

大峯:

「う~~~~~」

 

武岡:

そうきれい、きれい。「え」はきれいな笑顔。えへへへの口で!

 

大峯:

「え~~~~」

武岡:

「お」はムンクの叫びで!

 

大峯:

これ、私がよくやるやつだ(笑)。「お~~~」。すごく疲れる~~~~。こういうの、教室でやっているんですね。

 

武岡:

あとは、食リポとかニュースを読む、ナレーションのレッスンもしますよ。

 

大峯:

そういうの、小さいうちからやってたら、後々絶対いいですよね。表現力が身につく。

 

次回は、グローバルな家庭環境&都心に暮らす武岡さんが思う「ローカルで暮らすこと」を伺います。

 

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フリーアナウンサー、話し方教室

「HANASO Speech Academy」を主宰

武岡 智子さん

​Vol.3 ローカルで暮らすことは、すごく恵まれていること

Profile

兵庫県出身。大学卒業後、株式会社テレビ新潟放送網報道部勤務。その後フリーに。(株式会社ライムライト所属)現在は、フリーアナウンサーの傍ら、話し方教室「HANASO Speech Academy 」を主宰。子どもからビジネスパーソンまで幅広い年代を対象に「話す力」を伝えている。プライベートではアメリカ人の夫と2人の娘を持つ、妻・母でもある。

大峯:

ローカルで暮らすことについてはどう思いますか?

 

武岡:

私自身、兵庫県の加古川市というところで田んぼと山に囲まれて育ったんです。今になって思うのは、ローカルってすごくいい。表現力のタネがいっぱいなんです。東京の小学校受験しようとするような子って、わざわざローカルに行って、ネタ探しするんですよ。

 

大峯:

わざわざ?

 

武岡:

そうですよ。「頭を垂れる稲穂」って言っても、都会の子は知識として知ってはいるけれど、それを見ているローカルの子は実感として知っている。その違いは大きいと思います。あと、物理的に面積が大きいから運動能力が高い。学力については、よくも悪くも日本は均一でしょう。デメリットって、「最新のもの」がないことくらいじゃないかな。変わった習い事とか流行りものとかはないかもしれないけど、ローカルの子のほうが表現力を漬けようとしたらすごいと思う。四季の変化を五感で感じることができるじゃないですか。

大峯:

たしかに。景色だけじゃなくて、においとかでもわかるもんね。

 

武岡:

紅葉だって虫の観察だって、わざわざ行かなくちゃ経験できない。都会のママさんはママさんで大変なんですよ(笑)。

 

大峯:

そっか!田舎は虫だらけだもんね(笑)。

武岡:

だから、ローカルのお母さんにはすごく恵まれてるんだよって言いたいですよね。ネットを通じて習い事もできる時代だし。これから、ほとんどの職業はAIに代わられるっていわれているでしょう。コミュニケーション能力がないものはAIに取られちゃうんですよ。アナウンサーだってそう。簡単な司会やニュース原稿読むのはAIでいいんです。ミスもないし。

 

大峯:

恐ろしい時代ですね(笑)。

武岡:

だからこそ、お母さんたちこそ言葉をたくさん使ってほしいんです。「言っても分かんないだろう」とか「説明するのが面倒くさい」じゃなくて、せっかくのいい景色があるなら、「こういうのを風光明媚っていうんだよ」って言ってみたりとか。いろんなものに言葉を添えてあげることをしてほしいですね。一番の教育者はお母さんなんです。

 

大峯:

なるほどねー!私もいろいろなことに言葉を添えてみよう!

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