自分らしくローカルライフを楽しんでいる女性をピックアップし紹介するmarron woman Vol.1 

スパイスアーティストMariさん

自分たちらしく栗原で暮らすことを楽しむ ローカルライフスタル。

スパイスのアクセサリーを作ったり、スパイスを育てたり自分らしいライフスタイルを楽しんでいるスパイスアーティストMariさんは、実家がある栗原に戻ってきて2年。ご家族、子ども達との楽しい栗原での毎日の中、ご自分のペースで「やってみたいこと」をトライしているMariさんに栗原への移住したきっかけや、スパイスとの出会い、今後の活動についてお話を伺ってきました!

都心暮らしから栗原暮らしのきっかけ。

大峯:

Mariさんが栗原に戻ってきたきっかけは?(実家に戻ってきたきっかけ)

 

Mari:

栗原に戻ってきたのは、絵の描く仕事もしながら、製薬会社のマーケティングの仕事をしていた旦那さんと今後の暮らし方について考えた時に、農業をやってみたいことや、祖父母のいる環境でのびのびと子育てをしたいことが理由ですね。そして、栗原で子育てしながら「私たちのやりたいことをやるため」に、移住を決めました。

 

大峯:

なるほど!祖父母がいる生活環境というのは、子育てにも心強いですよね。

 

Mari:

子ども達との時間をたくさん取りながらも、スパイスを育てたり、アクセサリーを作ったり自分たちのペースで、挑戦してみたかったことにトライできるのは嬉しいことですね。

海外への旅とスパイスとの出会い。

大峯:

海外にもたくさん行かれてるんですよね?

 

Mari:

大学の卒業旅行で行ったのが、初めての海外なのですが9.11のテロがあって、一緒にいくはずだった友人が急遽キャンセルになったり、

止むに止まれぬ様々な事情で、一人で行くことになったのがタイでそれが初めての海外ですね。

 

大峯:

初めての海外で一人っていうのはドキドキですね。

 

Mari:

その頃は、英語も全然喋れなかったんですけど、タイから国境を越えてカンボジアに行ったりしてすんごい楽しかったんですよ。その国の文化がどんなものか想像できないような国に行ってみたかったんです。

 

大峯:

その旅先でスパイスに出会ったのですか?

 

Mari:

そうですね、アジアや中東諸国や北アフリカへ長期滞在する旅に行くようになって、異国の暮らしの中でスパイスに出会い興味を持ったんです。

 

大峯:

なるほど、その後どうやってスパイスについて詳しく学んでいったのですか?

 

Mari:

帰国後は都内にあるスパイス料理店や、チャイやスパイスの専門店などに行ったりしてスパイスを勉強していました。それで、夫がスパイス関連のお店を調べてくれて、西荻窪にあるオーガニックスパイスとハーブの店「エヌ・ハーベスト」に買い物行ったんですがお店の雰囲気も素敵で、販売されているスパイスも種類もすごく良くて、「ここで働きたいです!」と店長に駄目元でお願いしたらなんと、、働くことができたんです!「エヌ・ハーベスト」は、スパイスについて深く学べたお店で、スパイスを使った料理作りや、スパイスアクセサリー作り・販売のきっかけにもなったので今でもすっごく感謝しています。今、私がスパイスを使った暮らしをしているのは、「エヌ・ハーベスト」での経験があったからです。

 

大峯:

人生のターニングポイントになる出会いだったのですね。

 

Mari:

そうですね。「エヌ・ハーベスト」で扱っているスパイスや紅茶はどれもこだわっているものばかりなので皆さんも西荻窪に行ったら、ぜひ行ってみてほしいです!

栗原での今後の活動について。

大峯:

これからの夢や、活動について教えてください!

 

Mari:

栗原のような宮城の県北でも育つ、スパイスの品種を試行錯誤して育てています。うまく育って行ったら、いつか栗原名物の新しいお土産にもなったら嬉しいな~。今は、子ども達と楽しみながら農作業をしつつ、栗原でのスパイスのある暮らしを自分たちのWEBやSNSを通して、これからも配信していきます!そして、このWEBマロンなどで、私たちの栗原暮らしの様子を知って、面白そうだな~!とか何か栗原でイベントやってみたいな~と思ってもらえたり、市内や他県の方も含めて、どなたかの行動に影響を与えるきっかけになったら、とても嬉しいなぁと夫婦で思ってます。いつか、「インドカレーとチャイの会」とかやってみたい!っていう方が栗原にも現れたりしたら、、面白いですよね~!

編集長オオミネの感想。

自分たちらしく、栗原でのスパイスのある暮らしを楽しみながらやりたいことにもトライもしているMariさん。とても自然体でありながら、ブレない芯がある素敵なmarron womanでした!家族で食べたお野菜や果物の種をみんなで植えたりして、、なんて可愛いご家族なんでしょう!!(芽がでたみたいですよ!)Mariさん達の運営しているHP「ひらつかスパイス農園」で紹介しているスパイスの成長ブログも、楽しみに見ていきたいと思います!

 

次回のマロンウーマンにもご期待ください~!

 

 

スパイスアーティストMari profile

宮城県出身 1981年生まれ 2015年に長男、2018年に次男を出産し、現在は2児の母。

大学卒業後、東京で看護師として勤務。現在は生まれ故郷の宮城県栗原市に戻りスパイスを使ったモノ作りをして暮らしている。

2018年に移住先である栗原市の「移住定住コンシェルジュ」に委嘱され

地元の発展と認知度向上のためにも活動中。スパイスの紹介や、スパイスに出会うまでのストリーがもっとわかるMariさんのサイトはこちら!「ひらつかスパイス農園」 https://hiratsukaspice.com

 

自分らしくローカルライフを楽しんでいる女性をピックアップし紹介するmarron woman Vol.2 

瀬峰地区にある「星ライスファーム」の星 光さん

瀬峰地区にある「星ライスファーム」。のどかな田園風景が広がる中で、かわいらしい山ガールのような出で立ちで農作業に精を出す女性がいます。それが、星光さん。代々続く農家の三女として星家に生まれ、家業を継ぐに至った経緯、そして結婚して3年経つ今もアツアツの旦那さまとの馴れ初めなど、あれこれ伺いました!

甥っ子の誕生で、Uターンを決意

大峯:

星さんは高校卒業後、瀬峰を離れたんですよね?

 

星:

そうなんです。大学進学で北海道に行きまして。農学に進んだんですけれど、そこには農家の後継ぎもたくさんいて、みんな農業が大好きだったんですね。「農業にコンプレックスを持っていた私も、なんだ、農業が好きって言っていいんだ」ってなんかわからないけど納得して。でも北海道も大好きだったから、大学卒業後は北海道のJAに勤めました。最初は、栗原に戻る気はあんまりなかったんですよね。北海道でがんばろうって思っていました。

 

大峯:

それがどうして戻ることになったんですか?

 

星:

きっかけは、甥っ子だったんです。姉が出産して甥っ子が生まれたのに、すぐに駆け付けることができない距離だというのを認めざるを得なかったんですよね。なんかすごい家族の中で疎外感を感じてしまったんですよね。それで「すぐに家族のそばに行ける場所にいたい」って思って。職場でも自分の方向性に煮詰まっていたこともあって、退職を決意しました。

大峯:

その時には家業を継ごうって思っていたんですか?

 

星:

最初はほかの仕事をしようかとも思ったんですけれど、北海道を離れるラスト1か月というときに旦那さんと出会ったんです。最後だから…っていうんでやってもらった飲み会で初めて話して。そしたら本当に素敵な人で、“一緒にいたいな”と思っちゃったので、「私、仕事を辞めるんです。宮城に行くんですけど付き合ってください」って(笑)。

 

大峯:

うそ!最初から遠距離前提(笑)。自分から告白したんですか?

 

星:

私、なんとなく伝えるのがへたくそで(笑)。だからいつも自分から言っちゃう。で、宮城に戻るときに彼に「宮城に来るか、別れるか」って聞いたら来てくれることになったの。

 

大峯:なんと!

 

星:

それで、旦那さんは40歳過ぎていたから、そこからの再就職も厳しいだろうし。農業やろう、って決めて。彼が宮城に移住するまで1年間は遠距離だったんですけど、その間に決算書の読み方とか1年の農業の流れとかを見て。彼は彼で1年間仕事の整理をして…って感じでしたね。

離れたからこそわかる、瀬峰の美しき世界

大峯:

一度外に出たことで、栗原への思いも変わりましたか?

 

星:

今も懐かしいですよね。昔は、今の作業場がトトロの森みたいだったんです。なのに、作業場になっちゃって。好きな場所がお父さんの夢とロマンと引き換えになくなっちゃった(笑)。むかしはここでセミを素手で捕まえたり、前の川でザリガニ釣ったり。そういう思い出があるから、ホッとします。カエルの鳴き声とかも、私にとっては癒しですね。

 

大峯:

継ぐことになって、星さんのお父さんやお母さんは喜んだんじゃないですか?

 

星:

父は、地域の人たちに「よかったね」っていわれると「いや、あいつらなんて、使い物になんねえ」って言いながらニヤニヤしてたみたい。母は「死に目に会えないと思っていたからうれしい」って言ってくれて。夫の両親は栃木県にいるんですが、「北海道よりは近くなったね」って喜んでくれています。

ラブラブの夫婦生活、そしてこれからの夢

大峯:

結婚して3年だそうですが、夫婦仲はいかがですか?

 

星:

私、今でも主人に恋しています。主人がいなかったらダメだと思う。たまにね、モノを出しっぱなしにしていたりしてイラ~っとくるんですけれど、そういうときには「あ、でもトモくん(=旦那さん)が死んじゃったら、これすらないんだ」ってさみしくなっちゃって。そう思うとその出しっぱなしすら愛おしく思えるんです。

 

大峯:

星さんはどんな奥さん?

 

星:

気まぐれで、頑張りすぎない。だって、疲れるとひどい顔になるし。笑顔でいないといけないじゃないですか。笑顔ってみんなを幸せにするし。だから、エステも行くし、好きな化粧品を買ってネイルもするし、髪も整えに行くし。農業を基盤に考えつつも、美を追求しています。それをともくんのためにやってるの。

インタビューを横で見ていた旦那さん:今が一番きれいだよ

 

大峯:

ぎゃ~!やだ~!愛にあふれてる!!!!(笑)

大峯:

ところで、星ライスファームでの活動はいかがですか?

 

星:

星ライスファームというのは屋号なんですね。ふたりで「なんか米袋ってダサいよね」って話になって。インテリアになるようなのでもいいんじゃない、って。それに、30㎏もらっても困るっていうのも聞いていたから、2合(300g)サイズのお米を販売し始めたんです。そしたら、ギフトで贈られる方もいるというのが見えてきて。瀬峰のお土産ってあんまりないし、いいかもって。テレビなんかにも取り上げてもらって、だんだん問い合わせが来るようになったんですよ。

大峯:

この先の夢は?

 

星:

若い人に農業の楽しさを伝えたい。今年ね、高校生に田植え体験授業で来てもらったんです。最初は「田んぼの中がグチャグチャしていやだ」とか言うんだけど、そのうち笑顔になって「ここに就職したい」とか言ってくれて。農家の年配の人と話すと「農業は大変だから」とか「儲からない」っていう人もいるけれど、それを私の代では大変じゃない農業、儲かる農業にしたい。

 

大峯:

星さんを見てると、本当農業って楽しそう。

 

星:

本当、楽しいよ!だから私はこういう格好で、主人はデニムで農業するの。農家っぽい格好じゃなくてもいいじゃない、って思う。ワクワクすることじゃないと人はついてこないから、私たちは、農業でワクワクと楽しさを提供したいですね。

 

編集長大峯

とにかくおしゃれでかわいい星さん。キラキラ輝く田んぼの中で農作業をしている姿は、とっても輝いて見えました。ご主人とのまるで高校生カップルのような初々しい姿もまた素敵!

これからも、おふたりで仲良く楽しくワクワクするする農業の姿を私たちに見せてくれることでしょう。

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自分らしくローカルライフを楽しんでいる女性をピックアップし紹介するmarron woman Vol.3 

栗原市で「やさしいヨガ教室」を主宰する、

ヨガインストラクターの伊東 海帆さん

栗原市で「やさしいヨガ教室」を主宰する、ヨガインストラクターの伊東海帆さん。お寺など、さまざまな会場でヨガを教えている彼女。実は、高校卒業後沖縄へ移住し、震災後に栗原に戻ってきたUターン組。とある土曜日、杉薬師双林寺本堂でのヨガ教室に潜入!柔らかな空気をまとった伊東さんに、あれこれ伺ってきました!

沖縄の暮らしがヨガインストラクターのはじまり

大峯:

ヨガを教えてどのくらいですか?

 

伊東:

4年目になります。フリーランスになってからは3年目ですね。

大峯:

どうしてヨガを始めようと思ったんですか?

伊東:

21歳のときに不眠で悩んだことがあって、そのときに自分の体や精神、心の健康に意識が向くようになって。そのときは生活習慣を変えることで不眠は治ったんですけれど。ちょうどそのときに沖縄で生活していて、スポーツクラブの受付でバイトをしていたんです。運動する人たちや運動で誰かを健康にするインストラクターの人たちを日々間近で見ていて、そういう仕事ができたらいいなぁって。だから、ヨガをやってみたいというのとヨガの先生になろうと思ったのが同時でした。

​震災がきっかけで沖縄から地元栗原市へ

大峯:

沖縄とはずいぶん遠いですね! なぜ沖縄にいたんですか?

 

伊東:

沖縄の大学に通っていたんです。でも、動機は不純で(笑)、ただ沖縄に住みたいっていうので進学して。大学では沖縄の歴史や文化を学んだんですけれど、休学して、結局は退学しちゃいました。大学はやめたけれど、沖縄にはいたいと思ったので、そのまま住んでいて。それで、4年たったときに震災があって戻ってきたんです。

 

大峯:

震災がなかったら、今も沖縄にいたかも?

 

伊東:

もしかしたら沖縄にもここにもいなかったかもしれないです。いろいろな場所に行ってみたいと思っていたので。

大峯:

ということは、栗原に戻ってきて8年ですよね? すぐに仕事ありました?

伊東:

栗原に帰ってきたときは、まだヨガはやっていなくて。アルバイトをしたり、いろいろな仕事をしていたんですけれど、「働き方を考えよう」と思ったときに、沖縄でのスポーツクラブのことを思い出して。前の仕事を辞めるタイミングでヨガインストラクターの資格を取ろうと思って、仙台と東京でヨガを学びました。

栗原市の自然豊かな場所でヨガができる幸せ

大峯:

ヨガのいいところって何ですか?

 

伊東:

精神面が一番大きいですね。もともとそこをどうにかしたい、心と体のバランスを取りたいと思っていたので。実際ヨガをやってみると、体を動かすだけじゃなくて、生きていく上での道徳観など、いろいろな教えもあることがわかったんです。自分がつまずいたときにどういう考え方をすればいいのかの道しるべになるし、何かあったときにはこうしたらいいというのをヨガで学ぶことができました。毎日ほんのちょっとの落ち込みとかイライラも火種が小さいうちに解消できるようになったのは大きいですね。あとは、年齢を問わずにできるのもいいと思います。

 

大峯:

体の変化はありましたか?

 

伊東:

柔軟性が向上しました。あとは、体が固くなっているところは、生活習慣や姿勢が影響していることが多いので、いろいろ気を付けるようになりました。ヨガを始めて健康になったと思います。

大峯:

姿勢って大事なんですね。

伊東:

背中が丸まっていると、気分も落ち込んでしまうんです。意識して背筋を伸ばして胸を開くと、たっぷり息が吸えるから気分も明るくなる。

大峯:

たっぷり息をするのって、結構難しいんですね。今日ヨガを体験して、自分の呼吸が浅いことに気づきました。ところで、栗原でヨガを教えることのメリットってどんなところだと思いますか?

伊東:

最初はメリットがないと思ったんです。ヨガ教室を始めたところでお客さんが本当に来てくれるのかなと思ったり、運動することにお金を払う習慣があるのかな、とか。でも、実際栗原で初めてみると、こんなに豊かな自然の中でヨガができる。これって、ここだからできることだと思います。

これから栗原でトライしてみたいこと

大峯:

これからの夢を教えてください。

 

伊東:

これからも、栗原を中心にやっていきたいです。私は独身で、これから生活のスタイルも変わるだろうし、体の変化もあるだろうし、そういうものも楽しみながらやっていけたらいいなと思います。あと、今日は無料でレッスンしたんですけれど、こういう機会を設けて広く「やさしいヨガ教室」を知っていただけるようにしたいですね。

 

大峯:

ところで、伊東さんがつけているネックレスとブレスレットが素敵だなぁと思ってみていたんです。

 

伊東:

これはヨガの学校を卒業した時に先生からいただいたもので、菩提樹の実からできているんです。菩提樹はお釈迦様が瞑想した木。あと、インドのシヴァ神が瞑想から目覚めたときにこの世界の人たちが上とか戦争で苦しんでいるのを見て涙を流し、その涙から生まれたのが菩提樹なんです。この菩提樹の実のネックレスは、シヴァ神自身も身に着けているんですよ。

大峯:

あ!シヴァ神ってよく行くインド料理店でめっちゃ見る!(笑)好みのタイプはシヴァ神とか?

伊東:

タイプでは…ない…です(苦笑)

大峯:

このお寺もすごく雰囲気がいいけれど、世界谷地でやってほしいな~。

 

伊東:

いいですね!公園とかでもヨガ教室をやっているので、それは実現したいですね。

大峯:

じゃあ、ぜひマロンで企画しましょう!

編集長大峯

実際にお会いした伊東さんは、柔らかな雰囲気とまっすぐな強さを持つ素敵な女性。きっと、これからもこの場所で、しなやかに美しく生きていくのでしょう。私も栗原でヨガを続けたら、こんな風になれるかな?

 

自分らしくローカルライフを楽しんでいる女性をピックアップし紹介するmarron woman Vol.4 

栗原市一迫地区にある、地域の「らしさ」を活かし、

活性化させることを目的として活動してる

宮城県一迫商業高等学校

商業研究部のメンバーと顧問の五十嵐由希先生

8月18日に行われた自転車レース「ツール・ド・一迫」。その開催に合わせて行われたのが「栗原ひだまりマルシェ」です。このマルシェを企画・運営しているのが一迫商業高等学校の商業研究部のみなさん。今回のMarron Womanは、商業研究部の顧問である五十嵐由希先生と、特別に部員の宍戸拓真くんと日野愛也くんにご登場いただきます!

五十嵐 由希 先生
左/日野愛也くん 右/宍戸拓真くん

商業研究部の活動について。

大峯:

実は、私と五十嵐先生が初めて会ったのは、3年前なんですよね。

 

五十嵐:

そうですね! 今、商業研究部の顧問になって4年目ですが、1年目の「顔はめパネル」の企画(*)のときにお会いして。以来、とてもお世話になってます。

*2016年に高校生を対象とした「顔はめパネル選手権in栗原」が行われ、その際に取材に行った大峯と五十嵐先生が初対面

大峯:

では、改めて商業研究部の活動内容について教えてください。

 

五十嵐:

商業高校なので、簿記やマーケティング、情報処理等の知識を活かして地域を活性化することを目的としています。毎年、生徒たちでテーマを決めるのですが、今年度は「栗原市民のシビックプライドを高めよう」というものなんです。

10代の力で栗原市シビックプライドを高めたい。

大峯:

シビックプライドって?

 

五十嵐:

地域に対する住民の誇りを指す言葉です。栗原市って、「住みたい田舎」で東北1位を取ったのに、生徒たちがアンケート調査してみると、シビックプライドが低いという結果が出たんです。外の人は高い評価をしてくれるのに、中の人の評価は低い。そのギャップを埋めよう!ということで、このマルシェを生徒が企画したんですよ。

 

宍戸:

アンケートは、10代から90代までの方に幅広く行いましたが、どの世代でも低かったですね。

大峯:

ふたりはどうだった?

 

日野:

正直いうと、僕らも低いと思います。一度、大峯さんと話をしたときに、自分よりも大峯さんのほうが栗原のことに詳しくて。「なんでこんなに地元のこと知らないだろう」ってちょっとショックでした(笑)。

住んでいる栗原の良さを再認識してもらえる活動を続けたい。

大峯:

シビックプライドを上げることと、マルシェの開催というのはどうリンクする?

 

五十嵐:

市民の方にイベントに参加してもらって、栗原の魅力が詰まった出店企業の方がたくさんいる中で、ここの魅力を再認識してもらうということですね。すぐに効果が出るわけではないけれど、継続していくうちにシビックプライドも高まっていくのではないかと思います。生徒も今後積極的にこういうイベントに参加してくれるようになればいいな。

​沢山の人たちに会って広い視野を持つことの大切さ。

大峯:

先生が、生徒たちに自由な発想をしてもらうために心がけていることは?

 

五十嵐:

大峯さんとか、外部の人に会わせること。大峯さんや地域の方々に会って話をすると、知らないことだらけで視野が狭いことをいつも感じていました。生徒たちには、外部の人のいろんな考え方を知ってもらって、広い世界を体感してほしい。だから、いろんな人に会わせるようにしています。

 

大峯:

今回はどこまで生徒が企画したんですか?

 

五十嵐:

マルシェのネーミングから、出店企業のアポ、PR、前日の準備と当日の運営。

「ツールド・いちはさま」実行委員の伊藤秀太さんにお話をいただいて、一緒に運営しています。

 

大峯:

実際に大変だったのはどんなところ?

 

宍戸:

企業訪問です。これは本当に大変でした。断られると心が折れました(笑)。

 

日野:

僕は運営です。専門的な知識が必要だったので、いろいろ勉強になりました。

はじめてのローカルプロモーション。

大峯:

先生はお隣の登米の出身と聞きましたが、栗原のいいところってどんなことだと思う?

 

五十嵐:

地域資源が豊富ですよね。それに、人があったかくて、エネルギッシュ。「これをやりたい」といったときに、必ず協力してくれる人がいるんですよ。かっこいい地域の大人がたくさんいるって素敵じゃないですか。このマルシェでも、地域の多くの方々が協力してくださいました。生徒たちのあこがれになる大人がいるのが魅力ですよね。

 

大峯:

高校生が地域の大人と関わることってないもんね。ところで、先生が商業研究部に関わったのは、この学校が初めて?

 

五十嵐:

初めてです。私、学生のときは女子サッカー部だったので。普段の授業では、財務会計情報処理、総合実践等を担当しています。総合実践では六日町商店街のみなさんにお世話になっており、六日町商店街の課題を見つけてそれを解決していくという授業を行っているんですよ。これまでも、地元企業の協力をいただき、商品開発やプロモーション活動を行いました。

 

大峯:

おもしろいですね。

 

五十嵐:

地域の方と関わっていただく授業が多いです。

未来に向かって輝くために!それぞれの夢について。

大峯:

みなさんそれぞれの将来の夢って何ですか?

 

五十嵐:

商業研究部では、地域から必要とされる存在になってほしいと思いながら活動してきました。部の生徒たちには栗原を担う一部になってほしいです。あと、商業科の教員としての夢は、商業という科目すべての高校生に学んでほしいと思います。商業の科目って、社会に出てから学ぶようなことをきちんと学べるんです。お金やビジネスのことを唯一学ぶことができる。

 

大峯:

私も思う! お金のことって大事だよね。知らないから振り回される。

 

五十嵐:

知らないからお金の話がタブーになりがちなんですよね。だから、しっかり学んでほしいんですよ。

大峯:

ふたりの夢は?

 

宍戸: 

幼稚園教諭になりたいです。できれば市内がいい。

 

日野: 

警察官になりたいです。僕もなるべく栗原市にいたいな、って思う。

 

大峯:

今日、こうしてマルシェをやってみてどうだった?

 

宍戸:

長い時間をかけて準備したので、無事にこうやって開催できてよかったなって思いますし、いろんな人の笑顔が見れたのがうれしかったです。

 

日野:

こんなにいっぱい人が来てくれると思わなかったので、うれしいです。1回だけじゃなくて、継続することが大事だと思ったので、後輩に引き継ぎたいと思います。

 

大峯:

商業研究部の経験って、これからどう生かされると思う?

 

宍戸:

この部活では、プレゼンをするんです。ここに入るまで人前で話すのが得意じゃなかったけど、ちょっと慣れることができました。

 

日野:

どんな会社に行っても企画立案が求められると思うので、発想力が身についたのはすごくよかったと思う。それに、マルシェを企画する上でいっぱい協力してくれた大人と出会えたのがよかった。誰かが「やりたい」っていったことを応援するのってすごくかっこいいなって思いました。

 

大峯:

ふたりも、いつか高校生たちの夢に寄り添える大人になってね!

 

宍戸&日野:

はい!!!

編集長大峯

炎天下でのマルシェの準備、運営、おつかれさまでした! かっこいい大人たちに囲まれていきいきと仕事をする高校生、そしてその生徒たちを温かな目で見つめる五十嵐先生。すごく素敵な関係が、一迫商業高校の商業研究部にはあるんだなぁと、ほっこりした気持ちになりました。

 

自分らしくローカルライフを楽しんでいる女性をピックアップし紹介するmarron woman Vol.5 

ジオパークにも指定されている栗駒山。豊かな自然に恵まれたこの場所で、さまざまな体験プログラムを提供しているのが「くりこま高原自然学校」です。今回のMarron Womanは、この「くりこま高原自然学校」で、3人のお子さんを育てながらスタッフとして働く塚原茉衣子さんにご登場いただきます。自然に囲まれた環境での生活のこと、子育てのこと。あれこれ聞いてきましたよ!

​「くりこま高原自然学校」のスタッフになるきっかけ。

大峯:

塚原さんがこの「くりこま高原自然学校」で働くようになった経緯を教えてください。

 

塚原:

私はもともと栗駒の出身で、岩ケ崎の六日町で代々旅館をやっている家に生まれ育ったんです。高校を卒業して、広い世界を見たいなと思ったので、栃木の大学の国際学部に進学したんですね。でも、世界を学べば学ぶほど、地域のよさに目が向くようになっていったんです。

 

大峯:

それ、すごく面白いですね!

 

塚原:

はい。就活の時期になっても、なんかスーツ着て面接行くのもなぁ…なんて思いながら山に登るようになって(笑)。そのうちに、栃木の野外活動センターで指導員をやることになって、自然が多いところで働くことのよさを再認識したんです。それで1年に何回かボランティアとしてキャンプのお手伝いとして「くりこま高原自然学校」に来るようになったんですよ。大学を卒業した後は1年フリーターをしていて、長野や沖縄での自然体験の仕事も考えたんですけれど、まわりから「どうして地元でやらないの? あんなに素晴らしい場所があるのに」って言われて。それで、2007年に地元に戻って「くりこま高原自然学校」でスタッフとして働き始めました。

旦那さまとの出会い。

大峯:

ここでご主人とも知り合ったそうですね?

塚原:

そうなんです。私より2年先にスタッフとして入っていました。

 

大峯:

ご主人も栗原のご出身なんですか?

 

塚原:

それが全然違うんですよ。これもご縁なんだと思うんですけれど、彼は神奈川の出身で、もともと教員だったんですね。理科の生物専攻だったので、子どもたちに生き物や植物を教えるうえで奥行きのある生き生きした授業をしたいと考えたそうなんです。それで、環境教育のNPO団体が主催していた自然学校の指導者養成講座を受講したんですね。そのプログラムというのが、日本全国にある自然学校で半年間現場実習、その後座学…というものだったんです。彼は、日本全国の自然学校の中から栗駒を選んで、半年の研修では物足りないということで、スタッフとして引き続き働くことになったんです。

 

大峯:

へぇ~!じゃあ、栗原に来たのは偶然だったんですね!もう最初から「素敵な人!」って感じだったんですか?

 

塚原:

彼はフレンドリーな感じで、話しやすいし、困ったときに相談できる先輩でした。決定的だったのは、私がスタッフとしてやってきた2年後の岩手宮城内陸地震。被災後、なんだか私、頑張りすぎて疲れちゃったんですね。でも、彼と話すと楽になったんですよ。そういう尊敬が次第に恋愛感情になっていった感じです。夫は夫で、栗駒山で暮らしていける女の人と結婚したかったらしいので、ちょうどニーズが合ったんですね(笑)。

 

大峯:

それって、運命じゃないですか~!ところで、塚原さんは普段はどう過ごしているんですか?

塚原:

普段は事務作業として、自然学校のプログラムの受付やSNSの更新を行っています。プログラムの活動があるときは、子どもを背負ってご飯の準備をしたりもしますね(笑)。来客やプログラムがないときは、暮らしのことをしっかりする、という感じ。今の時期だと冬に向けて薪を割ったりしています。

​自宅保育のメリット。

大峯:

お子さんは何人ですか?

 

塚原:

男の子が3人。うちは自宅保育なので、やっと上のお兄ちゃんが小学校に上がってホッとしています(笑)。

 

大峯:

わー!賑やかそう(笑)。ところで、自宅保育のメリットって何ですか?

 

塚原:

周りのペースに巻き込まれることなく子育てできることかな。ほかの子と比べることがないので、「あの子はもうできるのに」とか、そういう評価で子育てしなかったのは良かったと思います。自宅保育というと親がべったりのイメージかもしれませんが、うちは幸い年間を通じていろいろな人が自然学校に来るので、そういう人と交流できてコミュニケーションの大切さが身についたのもよかっと思います。

栗駒という環境で暮らすこと。

大峯:

塚原さん自身、ここで暮らすことで変わったことってありますか?

 

塚原:

先ほども言いましたが、働いて2年目に岩手宮城内陸地震が起こって。その時に、耕英地区とか栗駒に自分がいる意味を教えてもらった気がするんです。復興を見届けて、頂いた支援に対して元気な姿を見せなくちゃいけないと思いましたし。あと、自然で傷ついた人を癒すのも、自然だということを知りました。

 

大峯:

ここに来る方はどんな方が多いんですか?

 

塚原:

仙台、石巻、岩沼、気仙沼、一関や登米などから来る方が多いです。あとは海外のお客さんもいますね。1泊2日の親子キャンプも年に4回やっているのですが、それには毎回10組くらい参加していただいています。

自然の中で子育てする魅力をこれからも伝えたい。

大峯:

塚原さんの夢を教えてください。

 

塚原:

「この地域で子育てをする」ということが広がってほしい。自然の中で子育てしたいけど難しい…と思っている人も多いと思うので。夏休みだけとか幼稚園の間とか短期の選択肢として、お母さんと子どもが自然の中で過ごすことがひろがっていったらいいな。あとは、栗原のまわりの地域の魅力ある場所もいっぱいあるので、地域をまたいでいろいろできたらいいなと思いますね。

 

大峯:

今は二拠点持つ人も増えていますもんね。

 

塚原:

欧米なんかだと、アクセスが悪い場所のほうが価値があるっていう考え方があって。つまり、「あまり人が来ないから自然が残る」っていうんですね。だから、この場所も前向きでいていいと思う。インターネット使えるし、ここで暮らせる職業の人が増えればいいな。

 

大峯:

自然の中って、気持ちいいですもんね。

 

塚原:

普段やっていることを自然の中でやるだけでも、脳科学的にはいいんですって。だから、時には外の風を受けながら本を読むとか、がっつりアウトドアじゃなくていいから自然の中で過ごす時間を過ごしてほしいですね。そのお手伝いができたらいいなと思います。

編集長大峯

取材当日、あいにくの雨模様ではありましたが、塚原さんの次男・康平くんは「オレのブランコ、見せてあげる!」と、森の中先頭を切って取材陣を案内してくれました。三男・和歩くんも小さいながら自分の足で大地を踏みしめて歩き、とっても頼もしい。自然の中で育った子どもたちの姿は、のびやかで健康的で見ていてほほえましいものでした。私も今度、自然の中でのんびり過ごす時間を作ろうっと。

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